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日別アーカイブ: 2014年3月19日

近くのご寺院様の春彼岸会に参加させて頂きました。

こんにちは、吹田店の海東です。

先日、いつも懇意にして頂いている大光寺様にて行われた春の彼岸会に参加させて頂きました。

この度は、岐阜県の寺院のご住職様がお見えになられ(ただし、お住まいは京都で本願寺でお勤めをされていらっしゃるとの事です。)、昔お亡くなりになられたご住職のおじい様のお話をお聞かせくださいました。

そのお話は、おじい様が若い時に日中戦争で中国に行っていた2年間を綴った日記のお話でした。

僧侶だったおじい様は、荷物に名号と念珠を忍ばせ、念珠に関しては、自分のいた班の人に配れるほど持っていたそうです。

夜になると1人念仏を唱え続けていると、1人また1人と、後ろで念仏を唱える人が増えていき、そのうち毎晩班の皆で念仏を唱えるようになったそうです。周りの班からは念仏班とも呼ばれていたみたいです。

そんなおじい様が駐屯地近くの中国の村を歩いていると寺院を見かけたので、思わず中へ入っていくと、本堂の前で中国の僧侶が合唱礼拝している最中だったそうです。

そこで嬉しくなったおじい様が懐から念珠を取り出し、大きな声で中国の僧侶たちに話しかけると、最初その僧侶たちはびっくりした様子で戸惑っていたそうです。戦争中で、軍服の日本人が大きな声を出しているんですから当然の事でしょう。

ただ、念珠に加えて名号も取り出し、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と一生懸命に伝えると、僧侶が笑顔に変わりお互いの気持ちが通じ合えた気がしたそうです。 その日が中国に行っていた2年間で一番良い日だったと日記に記されていたそうです。

その日記を見た、孫であるご住職様の脳裏には親鸞様の残した「世の中、安穏なれ」の言葉が浮かんだそうです。

すごく素敵なお話でした。

もしも、こんな風に世の中のすべての人の気持ちが通じ合えたら、一切の争いごとが無くなるんでしょうね。

この度は素敵なお話をありがとうございました。

大光寺様、これからもどうぞ宜しくお願い致します。