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広島原爆の日~大阪の国産仏壇専門店・翠光堂~

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こんにちは。翠光堂です。

今日、8/6は「広島原爆の日」です。

先日何気なく見ていたNHKの新プロジェクトX。漫画「はだしのゲン」を英語翻訳した方々の特集でした。

「はだしのゲン」といえば、僕らの世代だと、図書館に唯一ある漫画。読めと言われたことはありませんが、多くの子供が手に取ったことがある漫画です。主人公のゲンが、広島で原爆の被害にあい家族や友人を目の前で亡くしながらも、前向きに戦後を生き抜く姿を描いた中沢啓治氏作の漫画です。

表現や描写は現代の若者には少し過激に感じるかもしれませんが、強い反戦思想や、ただ原爆の恐ろしさを描いた物ではなく、ゲンを通して平和であることの大切さと難しさを感じる名作漫画だと思っています。

番組は、この漫画「はだしのゲン」を英語に翻訳し、アメリカ本土で出版、そのムーブメントが全米に広がっていくドキュメンタリー。アメリカの若者によって反戦思想が広がる1970年代。戦争への反対は大きな声が上がる中、原爆の話になると空気が一変し「あれは日本が悪い」「アメリカは正しい事をした」と考えている人が大半。それに違和感を覚え、漫画なら伝えることが出来るかもしれないと大嶋賢洋氏が動き出した事からはじまります。

沢山の苦労と時間を費やし、オリジナルと同じ10巻全部の英語版が出版されたのは2010年。アメリカの若者にも少しずつ浸透し、原爆の現実が伝えられているとの事でした。

はだしのゲンについては、日本国内でもその過激描写により、閲覧制限などが設けられている自治体もあるそうです。どう読み解くかは、解説も必要かもしれませんが、先の歴史を振り返り、未来を考える為に必要な読み物だと感じています。

夏の大切な日に、この作品の事を思い出せてよかった。