こんにちは。翠光堂です。
夏休みに入り、映画館は鬼滅が席巻しておりますが、六月の公開からいまだ人気が衰えずロングランを続ける映画「国宝」やっと観に行ってきました。
先日歌舞伎の舞台を観に行ったところなので、前評判と相まってかなり期待していました。平日の昼間でしたがチケットをとる時点で、前の方の席しか空いておらず、実際に入場したら空いていた席も埋まって、ほぼ満員状態。鬼滅より年齢層は高いとは言え、学生さん世代も多く見かけ、この映画の人気の高さを実感しました。
歌舞伎という世界に「出会い」苦悩しながらも成長していく「青春」才能を見出され「飛翔」し女性やお酒で「波乱」があり「転落」し、みごと「復活」し「国宝」へという、いわゆる「スターダム」の王道ストーリーなんですが、どの場面も多層的で、次に(復活するんだよね~)と心のすみっこであっても、目の前の映像にハラハラドキドキします。
僕らから見ていたら、決して「激動」とは縁遠そうな歌舞伎の世界。でももしかしたら大小あれど物事を突き詰める世界には、こういった荒波があるのかと感じました。最後「国宝」となった喜久雄さんの背中を見たら、涙が止まりませんでした(´;ω;`)ウッ…
歌舞伎の舞台場面は、一つの演目でも客席側、演者側、演者のアップ、袖、裏手、実際の舞台では決して見れない角度から歌舞伎がみれます。吉沢さんや横浜さんが演じる歌舞伎を「あんなのは歌舞伎じゃない」と批判的な感想もあるそうですが、僕の様な素人には、その世界に魅了され、引き込まれるには、十分な映像だったと思います。本当の劇場には、さらに空気感や圧、熱量を肌で感じることができます。また劇場で本当の歌舞伎を観に行きたくなりました。
物語、映像、音楽、俳優、どこを切り取っても「国宝」名に相応しい映画でした。まだまだ上映されています。ぜひ映画館でみてください!!
因みに、冒頭にほんの少しだけ永瀬正敏さんが出演されています。この役の「ぽさ」が凄くて、ぜひ任侠作品を一本やってもらいたいなと思いました。お見逃しなく。
