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徳川家の宗派 ~翠光堂仏壇店~

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こんにちは。翠光堂の髙橋です。

昨日3/25にフジテレビで放送されていた「大奥 最終章」

一昔前にやっていたドラマ大奥はよくみていて、女性の怖さを学びました(笑)

久しぶりの新作、そして最後という事で観ておきました。どろどろ感は少なくあっさりしていましたが、歴代のキャストが次々出演していて、歴史的な説明もわかりやすく、見ごたえありました。

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当時は死産や幼い頃に亡くなる事も珍しくなく、母親の無念も描かれています。その描写に位牌とそれを祀る本尊が何度も映り込みます。

職業柄、「徳川家の宗派は?」と疑問に思い、調べてみました。

元々は増上寺を菩提寺とする「浄土宗」でしたが、南光坊天海という天台宗の僧侶が家康に近づいてきます。識学豊富なお坊さんで、家康に重用され、徳川家で大きな権力を持ちます。

その後天海は「寛永寺」を建立し三代目家光はこの「寛永寺」で葬儀を行うように命じたそうです。四代目、五代目はお墓を寛永寺にたてたことで、「増上寺」と「寛永寺」が徳川家の菩提寺になったそうです。

もちろん元々の菩提寺増上寺はだまっておらず、その後の将軍葬儀は交互に営まれたという事です。なので、歴代将軍のお墓はこの二カ所に分散しているそうです。因みに家康と家光は日光東照宮におられます。

という事で、徳川家は元々浄土宗。後に天台宗が加わった二つの宗派のお家ということになります。

確かに大奥に映っていた仏様は浄土弥陀でした。

因みに、南光坊天海は山崎の戦で実は生き延びていた「明智光秀」だったという説があります。日光東照宮には明智家の家紋もあるらしく、この説は信憑性も高いです。この辺りの話も非常に面白いですね。