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仏教の世界の慈悲。 ~翠光堂仏壇店~

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『慈悲(じひ)』という言葉があります。

一般的には、目上の者が目下の者へ情けやあわれみをかけるといった使い方をされています。

仏教の世界で『慈悲』は、『慈(いつく)しみ』 『悲(あわ)れみ』という別々の単語が合わさった言葉です。

教義的に、『慈』は楽しみを与えることの与楽(よらく)、

『悲』には苦しみを抜き取ることの抜苦(ばっく)という意味があり、

目上・目下は関係なく、すべての生命に対して平等な心を持つこととされています。

また、『慈』には「友情」の意味もあり、それは特定の友人にだけではなく、分け隔てのない友情を誰にでも捧げるという深い意味もあります。

たとえ、自分がどんな苦しい状況だったとしても、どんな人にでも、常に無償の友情を持ち続けることが本当の《慈悲のこころ》とされています。