こんにちは。翠光堂です。
本願寺の宗祖降誕会にて、「祝賀能」が催されました。

大きな声では言えませんが、今回の僕のメインイベントはこれです。
普段観る機会のない「能」が観れる!しかも日本最大の屋外能舞台と言われる本願寺の南能舞台。この舞台は業界内でも特別で、こん舞台で能を舞えるのは演者にとって一つの憧れだとパンフレットに書かれていました。
本願寺と能の関係は古く、第八代宗祖蓮如上人の頃に始まり、降誕会での祝賀能は明治20年代半ばから恒例となっている、歴史的な行事です。
初めての能。正直、パンフレットに解説されていなければ全く話がわかりません。が!何とも神秘的という表現でいいのか、息をのむ様な光景を目の当たりにしました。
能舞台は先に書いたように屋外にあります。舞台の周りには白い石が敷き詰められており、縁側→対面所の座敷へとつながります。この対面所が客席になります。舞台と座席の間は外。この日は雨が降っているんですが、この自然の演出が凄かった。物語が少しナーバスな時は雨が激しく降って、雨音と共にその心情が伝わって来る様に感じました。
能面を付けたいわゆる主人公が表れると、その雨が収まり、少し日が差したり、気持ちのいい風が幕をめくり上げたり、その登場人物を表す様な光景になりました。
後半の盛り上がる場面で、一瞬雨が止んだと思ったら、宙に水玉が舞ったような、もしかしたらユスリカが飛んだだけかもしれませんが、風と共に舞っていくのです。舞台の舞と合わせるかのようなテンポ感がとても神秘的でした。
そんな事を感じながら舞台に目を戻すと、前半では感じなかった面が微笑んでいるように見えます。能舞台には照明はありません。奥に行くととても暗いです。その空間から白い面がグッとこちらにせまります。決して大きな振りや派手な音楽はなっていませんが、扇子の一運び、衣の一振りがとても美しく、魅せられました。袖に帰る姿を見ると、もっと舞って欲しいと思ってしまう位でした。

こんな見方、感じ方、感想でいいのかわかりませんが、とても素晴らしい舞台を観させて頂けたのは間違いありません。日本の伝統芸能といわれるものの源流がここにあるような気さえしました。また機会があれば是非もう一度観てみたいです。次はもう少し勉強していこ。