オフィシャルブログ

金紙表具 ~翠光堂仏壇店(大阪)~

Share on Facebook
LINEで送る

こんにちは。翠光堂です。

ご寺院様の本堂壁金紙の表具をさせて頂きました。

金紙1金紙2

真ん中の後門柱間はもちろん、脇壇、余間の壁もすべて張り替えさせていただきました。今回は京都から職人さんが来ていただき、四日間の大工事でした。

四方にのりをつけた和紙を下地として張り、その上に本紙(金紙)を張っていきます。この手法は袋張りといい、壁からある程度の空間があることで、木製建物の湿潤などによる収縮や膨張に対応するような張り方で、寒暖差があり木造家屋が多い日本の伝統的な手法です。中々見れない職人さんの手さばきは、惚れ惚れして見とれてしまいます。

画像は張りたてなので、少しぼわっと見えますが、時間が経つとピシッと張ります。でも、壁の下地が出てきたりせず、ビニールクロスなどの壁紙に比べると、少しふかふかした柔らかい感触に仕上がります。

今回の金紙も上質な物をお選びいただいたので、上品な艶と光の反射具合が素晴らしく、本堂が一段階明るくなったように感じました。

丸柱にも施し、巻下げで蒔絵も巻かせて頂きました。しっかりと統一感も出て、ご寺院様も大変ご満足いただいたご様子で、私達も非常に嬉しく思いました。有難うございました。