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藤城清治101歳生きている喜びをともに展~大阪の国産仏壇専門店・翠光堂~

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こんにちは。今大阪はグランフロントで開催されている「藤城清治101歳生きている喜びをともに展」に行ってきました。

藤城清治氏と言えば影絵。誰しもがどこかで見たことのあるこの雰囲気。そのクオリティの高さ故、影絵?とピンとこない時もあります。

キービジュアルになっている絵もどこかで見たことあるような。藤城氏が描くこびとは様々な所でみている気がします。

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これが入口すぐの大パノラマ展示。「日本ー大阪人パノラマ」(ここだけ撮影可)

氏は、大阪は多種多様の風景や文化が入り混じるとても魅力的な街だと評されています。関西人としてなんだか誇らしく思える絵です。

この見事な絵もちゃんと影絵。グッと寄るとちゃんと切り絵を組み合わせて描かれています。

100点を超える展示物。そのノスタルジックな印象と可愛さがある中、僕は影のせいかどこか怖さも感じ、独特の魅力で惹きつけられる物ばかりでした。特に西遊記の絵は、モノトーンだけで素晴らしい表現力。目をギョロっと動かしながら、今にも喋りだしそう。

ほとんどの作品も間近に寄れるんですが、なぜここに光を入れれるのか、なぜここがグラデーションになっているのか、なぜボケているのか、全然わかなない。ひいて見るものなのでしょうが、近づいてマジマジ見る楽しさもありました。

後半にはテレビで特集されていた、戦争や災害にまつわる絵も展示されています。氏の独特の表現と、影絵というコントラストの効いた絵が、悲しみと平和のコントラストをより強調して、胸がつまりました。

展示の中には、水の前に展示し、水面に映る反転画を楽しめたり、影絵の映像作品も展示されています。今回の展覧会も藤城氏本人が監修されている、こだわりの展示です。作品の年数が2025年という物もあり、御年101歳の大きな力を感じることも出来ました。

2026年1月4日までの会期です。何かと忙しい時期ですが、ぜひぜひ行ってみてください。