日別アーカイブ: 2025年6月2日

こんにちは。翠光堂です。

崇禅寺様へ伺った際、ふと目に入ったフライヤー。

「絆画展」

カラフルなのに、どこか穏やかで優しい絵に目が留まり、よく見たら、今やってるじゃん！となり、折角なので立ち寄らせて頂きました。

玄関でお迎え頂いたのは作家の大村順さん、その人でした。ご案内頂いたのは本堂！お届けなどで、何度と伺いましたが、本堂に上がらせて頂いたのは初めてでした。

本堂の壁沿いに絵が並べられ、各絵には絵を描く経緯と説明、依頼主からのお言葉が添えられていました。例えば、お腹の中で亡くなられたお子さんが、大きくなって家族揃っていたら。若くして亡くなった息子さんの成人式、など。

絵に添えられた文字を読みながら見ていると、思わずこみ上げてきました。それぞれの絵の場面や人物は違いますが、どの人もとても”いい顔”をされていました。絵を見ながら、僕の頭にも沢山の人”いい顔”が浮かんできました。中にはもう会えない人もいます。

「今あの人が生きていたら」という願いを、1枚の絵で叶える活動。大村さん自身が若くして亡くなった親友のご両親に何か出来ないかと想い、絵を描き、それを渡されたご両親が「息子が生きているみたい」と感激してくれたことから、この活動を続けておられるそうです。

身近な人との「死」と向きあうのは、とても大きな困難です。それの絆が深いとそれはより一層大きなものになります。この絵を描いてもらうことで、もう一度大きな悲しみが襲ってくるかもしれません。でも必ず故人との絆はより大きく深いものになり、共に生きていける様に僕は感じました。

素晴らしい絵と想いと活動に感動致しました。ありがとうございました。