こんにちは。翠光堂です。
先日公開された細田守原作・監督、スタジオ地図の最新作「果てしなきスカーレット」を観に行ってきました。ネタバレするかもなので、まだ観ていない人はこれ以上読まないでください。

時をかける少女、サマーウォーズ、ケモノの子など、数々のヒットアニメ映画を生み出している細田監督。テレビでも過去作を毎週放映して、最新作の後押しをしていました。
しかし、このキービジュアルや予告の映像を観ても、今までの作品とは何か違う。暗い?怖い?過剰な期待はせずに観に行こうと決めていました。
日曜日に急に思いついたので、覚悟をしてネット予約をしましたが、お昼間なのにガラガラ。え?やっぱりみんなとっつきにくいんかなぁ?
本編がはじまり、その疑念は更に濃くなっていきます。途中「何をみせられているんだ?」とも頭に浮かびました。とても暗い。自分にこんな暗さを知らないので、中々感情移入ができない。それでも拒否せず何とかくらいついていきました。
最後の20分くらいかな、今までの置いてけぼりから一気に感情を持っていかれたからか、ボロボロ泣いてしまいました(´;ω;`)ウゥゥこのラストに向けた1時間強だったのなら、それはそれで凄いのかも。結果、僕は観て良かった、凄い良かったと思いました。
思い返すと、主人公スカーレットの声は芦田愛菜さん、そう、愛菜ちゃん!声優さんではないので、そういう違和感は置いといて、演技の幅が凄い。復讐に燃えている声が続く中、パッと少女になる場面とか凄い胸をつかまれる。歌も上手い。シンガーというよりも、表現者としての歌。すごい心を揺さぶる。
聖という日本人役が岡田将生さんと気づいた時もびっくりした。岡田将生感を全く感じていなかった。人を救うまっすぐな看護師の聖そのものでした。
終盤、様々な時代と国の人が出てくるんですが、歴史に詳しければその衣服や顔の雰囲気で時代背景とかもよくわかって、その人達が共闘している面白さなんかも感じれたのかな~とお勉強をしてこなかった自分に後悔。
映画は、どの作品も映画館で観て欲しいと作り手は思っていると思いますが、この作品も断然映画館で観て欲しい。音響がダメだと面白さ半減します。映画館のあの音響だからこそ伝わる緊張感があります。
僕がよかった!とここで書いたところで、急激に作品の人気が上がるとは思えません。もしかしたら、上映期間が短くなっちゃうかもしれません。今のうちに是非映画館に観に行ってください。いい作品です。