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First Love 初恋 ~翠光堂仏壇店(大阪)~

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NETFLIXオリジナルドラマ「First Love 初恋」全話観終わりました。………いい作品。

宇多田ヒカルさんの神曲「First Love」にインスパイヤ―を受けて作製された作品で、上の主人公2人の出会いがこの作品の発売年1998年から始まります。劇中では、現代と過去、それぞれの時代に伏線をめちゃくちゃ置いて、行き来します。もどかしさだったり、どうなるの?という気持ちと、スッキリしたりキュンとしたり、感情がラグラされ涙腺ゆるゆるになります。

時系列で、僕らでもハッキリと覚えている出来事と共に描かれます。あの時の自分の記憶とシンクロさせたりしながら、次々に印象的な場面として心に刻まれて行きます。

終盤で、ヒロイン也英の落涙シーンは凄い。観ている側は、記憶が戻って欲しいなぁ~という想いと、もう戻らなくても良いのかもという想いが交錯しているのですが、そのシーンで、わんわん泣きました( ;∀;)やっぱり戻って欲しかったと思っていた自分に気付きました。

画面で印象的なのは、青色。必ず鮮やかで美しいターコイズブルーが目につきます。これが北国の寒さや爽やかさ、物語の静かさと何とも言えない不安感を助長させます。それに対して、晴道の家族は皆赤い服を着ています。このコントラストが、ブルーを溶かし混ざりあっていく様に感じられ、不思議な幸福感があります。

北海道やアイスランドの美しい風景をたっぷりと魅せる演出も良い。ストーリーの余韻を気持ちよく感じられます。

也英の母親が小泉今日子さんが演じているのですが、娘が小さい頃から、大人になり家を出ていくシーンまで一人で演じられています。その若さ~老いまでの変わりぶりが目を惹きます。もう軽々しくキョンキョンって呼べないくらい素晴らしい女優さんでした。

描かれるのは男女の愛ばかりではありません。主人公二人の違った家庭の、でもそこには確実にある愛がおりこまれていて、若い晴道の無邪気な笑顔のルーツも納得できます。也英の母親としての愛も、常に息子の背中にそっと手を当てている様な、むずがゆくも温かい気持ちになります。書き出すと、全部書きたくなるので、この位に。

愛したり、愛されたり、生きていく上であらためて大事な事だと感じました。是非見て下さい。